屋根の豆知識

太陽光パネルがついた屋根でも修理が可能?

近年環境問題、省エネなどの観点から太陽光パネルを設置された住宅が増えてきています。
太陽光パネルで発電することによって経済的負担を減らしたり、二酸化炭素の排出量を減らすことに役立てているのです。
こういった太陽光パネルは屋根に設置するのですが、その際に屋根の修理やメンテナンスはどのように行うのか?
ここでは太陽光パネルと屋根の補修方法について紹介していきたいと思います。

太陽光パネルとは

新しく建設されている住宅に太陽光パネルが設置されることが一般化してきている状況がありますが、太陽光パネルがどういった仕組みになっているのかは知らないという人もまだまだいます。
そこでここでは太陽光パネルがどういった仕組みになっているのかということについて述べていきます。

太陽光パネルはどういった仕組みなのか

太陽光パネルは太陽光発電システムを導入した建物の屋根に設置されるものです。
この設置した太陽光パネルに太陽光を集めてその熱エネルギーを電気に変換することができるというのが太陽光発電システムです。
つまりこの太陽光パネルがなければ太陽光発電を行うことができません。
また、太陽光発電を行うためにはこのパネルだけでなく、モニター、パワーコンディショナーなどの複数の部品が集まって太陽光発電システムが成立しています。
そしてそれぞれの部品は差はあるものの経年劣化が起きてきます。
たいていは10年を過ぎたころから何かしらのトラブルが起きたり性能が低下してきたりします。
それでも部品を交換していくことでまた機能を回復させながら使用していくことはできるのですが、太陽光発電システム全体の寿命は20年程度と言われています。
そのため、長期間にわたって太陽光発電システムを使用していくには定期的にメンテナンスを行っていくということが重要となります。
発電効率が低下していると感じた際には専門の業者に点検してもらうことをおすすめします。

太陽光パネルはいつぐらいから普及し始めたのか

近年一般の住宅用の太陽光パネルはかなりの率で普及してきたのですが、いつくらいから普及してきたのでしょうか。
まず日本では1993年に「系統連系技術ガイドライン」という規定ができたということが最初のきっかけとされています。
この系統連系というのは「売電」と「買電」の切り替えについてです。
太陽光パネルを使用しての太陽光発電システムによって発電した電力のうち家庭で使用しない分の電力を電力会社が買い取ってくれるという内容について規定されたのです。
そしてこの1993年から一般住宅用の太陽光パネルが販売されることとなりました。
ただ、この制度が始まって販売されたばかりのことは太陽光パネルや蓄電装置自体の製品価格がかなり高額でありあまり普及しませんでした。

2000年代に入って太陽光パネルは普及し始める

販売されたばかりのころは製品価格が高いということもあって、それほど幅広くは普及しなかったのですが、2000年代に入ってくると製品の価格帯がある程度落ち着いてきたということだけでなく太陽光発電システムに関しての補助金制度が次々と出されて充実し始めたことも関係してだんだんと普及していきます。
2006年には一度こうした太陽光発電システムの補助金制度が廃止されましたが、2009年には名前を変えて「住宅用太陽光発電導入支援対策費補助金」といった制度になって復活しました。

また、太陽光発電システムが普及することに関係するものとして2011年に東日本大震災が起こったことで「原発事故」「電力不足」ということがありました。
原子力発電が稼働を止めたことによって電力が不足しはじめたのです。
この際に自宅の家の屋根で発電することができる太陽光パネルが特に注目されたのです。
2012年にはそうした状況も受けて「10kW以上の太陽光発電はすべての電力を買い取る全量買取制度」という制度が始まったことで、一般の家庭に幅広く普及していくこととなっていきました。

国の保証制度から地方自治体の補助金制度へ

こうして少しずつ普及していった太陽光発電システムですが、2014年に国の補助金制度廃止、2016年に売電価格全面自由化などが次々と決定していき、補助金制度は廃止されることとなっていきましたが、地方自治体がそういった国の制度に変わる制度を設定してくることとなります。
このころになると太陽光発電システムを使って発電した電気を自宅にて消費をして電気代を安くするといったことや、余った出金については電力会社に販売するといったシステムが一般的になってきます。

太陽光パネルを設置したままで補修工事をする方法とは

屋根の上に太陽光パネルがあると、屋根の補修はどのように行うのか?と疑問に思われた方もいるのではないでしょうか?
実際にはそのイメージ通り太陽光パネルが設置された屋根はスムーズに補修工事を行うことは難しくなります。

太陽光パネルが設置された屋根も塗装が可能

実は太陽光パネルは外さずに、屋根を塗装することは可能です。
これは、当然パネルがある部分については塗装をすることができないので、設置されていない部分にだけ塗装をしていくということとなります。
当然ですが太陽光パネルが設置されているパネルの部分には塗装を行わないため、その塗装できなかった部分とちゃんと塗装をした部分との間に差ができてしまいます。

いずれ太陽光パネルも耐用年数の関係から、取り換えや撤去が必要になりますので、部分的な塗装は理想的ではありません。
見える範囲は塗装で綺麗になりますが、あまりおすすめできる方法ではないでしょう。

塗装ではなく部分的な破損などを修理したいという場合は、その部分がパネルが関係のない部分ならその部分だけを補修や交換してしまうことももちろん可能です。
この場合は太陽光パネルも気にすることなく、一般的な屋根補修と同じよう流れになります。
もちろん屋根を全体的に工事する、全面的に塗装をするという場合にはパネルの脱着が必要になります。

理想としては太陽光パネルを一度外して工事をする

屋根全体を全面的に塗装する、屋根の葺き替え工事やカバー工法といった大規模な工事を行う場合については太陽光パネルを元の設置場所から一度外してからそれらの工事を行うこととなります。
この場合には屋根の塗装や補修工事の費用に加えて、足場費用、脱着費用などがかかってくることとなります。
パネルの設置や外したりするという作業には多額の費用がいるのですが、やはり屋根全体の塗装をしたい、大規模な補修工事を行いたいという時には必要なものだと言えるでしょう。

太陽光パネルを設置している時に気を付けるようなこととは

太陽光パネルが屋根の上に設置されている場合に塗装や補修工事などの作業を行う場合には何点か注意しておかなければいけないことがあります。
ここではそういったパネルが設置されている際の注意点を紹介していきます。

太陽光パネルの保証内容に注意する

メンテナンスを行う場合には専門業者に依頼するというのが普通で、自分で行うことはありません。
ただ、太陽光パネルを設置したのは、屋根の修理業者などではなく別の業者であるのが普通です。
こうした太陽光パネルを設置する際には「システム保証(約10~15年)」と「出力保証(約10~25年)」といった保証がついてくるというのが普通で、こういった保証期間内にパネルなどの部品にトラブルが起きた場合には無償で修理や交換をしてもらえることとなります。
ただし、設置した業者ではなく、屋根のメンテナンスで入った業者が破損させてしまった場合にはその時点で保証が切れてしまう場合があります。
設置した業者の保証内容によっては、別業者が屋根の塗装や補修工事を行った時点で保証が消滅するといった場合もあります。
そのため、太陽光パネルが設置された屋根で補修や塗装工事を行う場合には契約時の保証内容について事前に確認しておく必要があります。
保証内容が不明な場合は太陽光パネルを設置した業者に必ず確認しておきましょう。

太陽光パネルには人は乗ってはいけない

よく起きるトラブルとしては、工事業者が施工中にパネルの上に乗ってしまい、パネルが割れる、破損させてしまうということがあります。
こうしたことはなぜ起きるかというと、太陽光パネルがあることで作業スペースが狭くなってしまっていることや、補修業者の職人の中で太陽光パネルがそれほど脆い材質のものだと認識されていないこと、単純に職人の注意不足などが考えられます。
こうしたヒビが入ると発電機能も低下してしまうということがありますので、十分に注意が必要です。

まとめ

結論としては太陽光パネルが屋根に設置している場合でも屋根修理・屋根塗装を行うことは部分的な工事であれば可能です。
ただ、屋根を全面的に塗装を行いたい、大規模な補修工事を行いたいという場合には、必ず太陽光パネルを外した上で作業をすることとなります。
太陽光パネルの脱着には電気工事士の資格が必要なため、屋根の重利業者と電気業者にそれぞれ依頼しなければいけませんが、ウェルスチールでは全て自社の職人での対応が可能となりますので、まとめて施工いたします!
まずはお気軽にご相談下さい!

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