屋根の豆知識

雨漏りしてしまったが予算がない時の対処法!

雨漏りしてしまったが予算がない時の対処法!

建物が劣化している、大規模な自然災害があったという際には雨漏りが発生してしまうことがあります。
もちろん雨漏りは放置していると状態は悪化していくだけですので専門の業者に依頼して修理してもらう必要があるのですが、すぐにそれだけの予算が用意できないということもあります。
そこでここでは、そうした時に行うべき対処法を紹介していきたいと思います。

大きく分けると行うべきことは2種類

雨漏りが発生しているが予算がないという時の対処法としては大きく2種類があります。
一つは「補助金制度を利用する」ことであり、もう一つは「雨漏りの応急処置を行う」ということです。
雨漏りを本格的に補修するにはある程度まとまった費用がかかってくることとなります。
こうした際に地方自治体が用意している補助金を利用することで費用の負担を軽減することができるのです。

ただ、地方自治体では純粋に「雨漏りの補修に対する補助金」というものはありません。
用意されているのは「雨漏りの補修に必要となるリフォームに対する補助金」ということになります。
・防災瓦に葺き替えを行う
・断熱材やバリアフリー化など住宅性能を高めるリフォームを行う
・耐震性能を高める、アスベスト除去を行うことを目的としたリフォームを行う
といったものです。
例えば屋根から雨漏りがするので防災瓦に葺き替えを行う、窓枠から雨漏りが発生するので外壁に断熱材を入れるリフォームを行うというように考えれば補助金を利用することができるということになります。

地方自治体の補助金については、もちろんその自治体によっても用意されている補助金が違っていますし、どういった場合でも必ず利用できるというものでもありません。
利用するには条件を満たしている必要がありますし、リフォームにかかる全額を必ず負担してもらえるというものでもありません。
また、雨漏りが発生している時点からすぐに補助金が支給されるというわけではありません。
手続きの申請を確実に行い、工事が終了して報告書を提出して問題がなければ支給されるというのが一般的ですので、利用する効果は大きいものの「即効性はない」という特徴があるのが補助金制度だと言えます。

まずは雨漏りの原因をはっきりさせる、業者に修理の依頼をする

雨漏りが発生している際には現実的にはまず応急処置を行うこととなります。
ただ、単純に雨漏りが発生しているといっても建物内で雨漏りが発生している場合は色々な原因が考えられます。
雨漏りの発生の理由としてもっとも多いのは建物の老朽化、屋根材の経年劣化といった時間の経過によるさまざまな場所の劣化です。
この場合は劣化している部材を新しい部材に交換しなければいけないため大規模な工事が必要となってきます。
ただ他にも新築時やメンテナンスを行った業者による施工不良が原因で雨漏りが発生している場合もありますし、地震や台風によってどこかが破損したということもあります。
こうした雨漏りの原因の特定は素人には判断できないもののため、本格的に原因を特定するためには業者に依頼することとなります。

雨漏りの対しての応急処置の具体的な方法について

雨漏りの補修を業者が本格的に行う場合には大規模な工事が必要となる場合があります。
こうした大規模な工事の際には依頼主と業者の間で打ち合わせや補修工事の準備、足場の組み立てなども含めて数日から数週間かかる場合もあります。
そのため、できる範囲で自分で応急処置を行い、雨漏りの被害を少なくするということが重要となります。

ビニールシートで濡れるのを防ぐ、ものに被せる

もっとも簡単で確実な方法としてはビニールシートを被せるという方法があります。
雨水が侵入してくる場所だけをピンポイントで防ぐということは困難なため、広い範囲をビニールシートで覆うのが確実な方法となるのです。
ただ、大雨が降っている時点で屋根の上にのぼってビニールシートを敷くというのは危険ですのでしてはいけません。
屋根の上は高い場所というだけでも危険なことに加えて、雨が降っていると屋根材も濡れているため滑りやすく、作業の途中で転落の危険性があるため、おすすめできません。
雨が降る前日などに気になる場所にビニールシートをかけておくというのが理想です。
ビニールシートを被せる際には安定して重さがあるものでシートを固定するのが良いでしょう。
石のように丸みがあるものは転がる可能性があって危険ですし、重さが足りないと風でビニールシートが飛んでしまうことがあります。
かといってロープや紐でシートを縛るのは柱などの特定の個所に大きな負担がかかってしまうこととなり、固定した場所が強風などで破損してしまう可能性があるため避けましょう。

ビニールシートを利用する際の注意点としては、ビニールシートをかけたままで放置しないということです。
ビニールシートをかけると外からの雨水の侵入を防ぐことはできますが、建物の内部に溜まった湿気が外に排出されるのも防いでしまうこととなります。
建物の内部に湿気が溜まるとカビ、コケなどが発生する、シロアリが発生する、木材が腐食するという原因になりますので良くありません。
雨が止んで晴れている状態になったらビニールシートを外して換気するようにしましょう。
同時にビニールシートもしっかりと乾かしておくようにしましょう。

雨漏りの場所がある程度特定できる場合は防水テープを貼る

破損している場所、雨漏りが起きている場所が自分である程度特定できる場合は防水テープを貼ることで雨漏りしている場所を塞いでしまう方法もあります。
適切な場所に貼ることができれば効果が高い防水テープですが、適切な場所ではない場所に防水テープを貼ってしまうと換気をするのに必要な隙間を塞いでしまうということにつながりますので、場所が確実に特定できている場合を除いては避けた方が良いでしょう。

防水テープを貼る際にはテープを貼る場所の周囲をしっかりと洗浄して拭き取ります。
この時、貼る場所に油分や汚れなどが残っているとテープの密着度が下がってしまうため、洗剤などを使用してしっかりと拭き取ることが重要です。
水分や油分を拭き取った上で乾燥させて、乾いたら防水テープを貼っていきましょう。
水の流れと同じ向きで貼ってしまうと水が漏れやすくなるため、テープを貼る際には水が流れていく方向に逆らう向きで貼っていきます。
テープの貼り方としては下側から上側に向かって空気が入らないように貼っていきましょう。

バケツ、洗面器などで水滴を受ける

最も手軽に行える方法です。
部屋の中に天井などから水滴が垂れている場合、そのままその水を放置していると家電や床が濡れてしまって被害が大きくなります。
雨漏りをそのままにしていてテレビやパソコンなどの家電に水がかかると漏電や故障につながる可能性がありますし、じゅうたんやソファーにかかると傷んでダメになってしまうこともあります。
雨漏りが直接床に当たっていると床が水分で腐ってしまう危険性もあります。
水が落ちてきている場所にバケツや洗面器などを置く、その下にはタオルや雑巾などをひいておくといったことでそうした水分の被害を少なくすることができます。
ビニールシートが余分にある場合は屋根の上だけではなく、こうした室内で使用するということも可能です。
ビニールシートを広げておくことで天井からの水が直接床や家電などに当たるのを防ぐことができるようになります。

雨漏りの対しての応急処置を自分で行う際にやってはいけないこと、注意点とは

すでに雨漏りが発生している場合は応急処置を行うことは重要ですが、その際にやってはいけないこと、注意しなければならないことがいくつかあります。
雨漏りが発生しているからと焦って間違えた応急処置を行うと余計に被害が大きくなってしまうこともありますし、あとで業者が本格的な修理をする際に邪魔になってしまうことがあるからです。
ここではそういった注意点、やってはいけないことについて紹介していきます。

むやみに釘を打つ、コーキングを打つ

雨漏りがしていると思われる場所に釘を使ってベニヤ板を打ち付けたり、雨漏りがしている隙間にコーキングを打つという応急処置は行うべきではありません。
むやみに釘を打つと板や木材を貫通してしまうということがあり、そうした穴や隙間が雨漏りを余計にひどくしてしまうということがあります。
また、その釘を打つことが業者の修理をする際に邪魔することになってしまう可能性もあります。
屋根には屋根材、棟板金などに色々と隙間があります。
それらの中には雨水が侵入して雨漏りにつながる隙間もあるのですが、必要な隙間もあります。
必要な隙間とは内部の湿気を外に排出するための換気用の隙間です。
素人がコーキングを打つ際にこうした必要な隙間も埋めてしまうことがあります。
こうして換気をするために必要な隙間までコーキングで埋めてしまうことで建物内部の湿気が適切に排出されず、湿気が建物内部に溜まってカビやコケの発生や木材の腐食、シロアリの発生につながってしまう場合があります。
コーキング自体はホームセンターなどで安価で販売しているために簡単に購入することはできますが、安易に使わないことをおすすめします。

雨漏りしている場所を特定しないまま応急処置を行う

雨漏りは原因となっている場所を特定するのが難しいという特徴があります。
水が落ちてきている場所とまったく違う場所が原因となって雨漏りが発生しているということもあります。
適切な場所にビニールシートを敷いたりするというのは効果がありますが、関係のない場所にビニールシートを敷いたりすることで雨水の流れが変わってしまい、別の場所での雨漏りにつながる可能性があります。
自分で応急処置を行う際はあくまでも雨漏りの原因となっている場所が特定できた場合にのみ行いましょう。

まとめ

雨漏りが発生しているときには基本的には業者に依頼して修理してもらうこととなります。
ただ、その予算がない時には補助金を利用するというのが方法としてあるのですが、現実的には応急処置を行うこととなります。
適切に応急処置を行うことで雨漏りの被害を抑えることができるでしょう。

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